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DXCC忘備録

2022-02-05 作    成
  第回改訂

 このページでは、DXCCに関する忘備録を記載していますが、今後申請される方の参考にもなる可能性があるので、公開をしています。主に、私が検索した限りで、既にOMの方々が公開されているもので不足している部分(超基本)がメインとなります。


  • DXCC申請の基本

    • DXCCは、アメリカのアマチュア無線連盟(ARRL)が登録している「DX Century Club」という長距離無線通信愛好家の会員制度で、ARRLの定めるDXCCエンティティ(国や地域等全340程度)と、100以上交信すると、申請により加入できるものです。

      • 1937年創設の歴史と権威ある制度で、DXCCに加入することは、長距離無線通信愛好家であり、かつ所定の実績があることを第三者であるARRLが確認したものであり、DXCCの会員証はアワードとしてみなされています。

      • 国籍やARRL会員であるかを問わず(米国民は要ARRL会員)、100以上のエンティティと交信したことを証明し申請すれば、加入が認められます。

      • 申請時には申請手数料(100エンティティなら数千円)が必要ですが、継続的な会費は必要なく、DXCC会員として登録され続けます。

    • DXCCの申請は非常に厳格で、QSLカードの所持をチェックされます。チェック方法としては、下記の2種類があります。

      • ARRL本部に直接提出してチェックを受ける(郵送可)

      • フィールドチェックと呼ばれるDXCCが承認したフィールドチェッカーに提出する方法(チェッカーへの報酬が別に必要)

      • ただし、後述のLotwにより照合されたエンティティについては、QSLカードが不要です。

    • 100エンティティに達すると、DXCCの認定を受けることができます。なお、慣例として何らかの理由によりQSLカードがクレジット(信用)されなかった場合に備え、101QSO分申請することが推奨されています。以上も可ですが、102QSOからは色々手数料が上がります。

      • ※ 何らかの理由 … QSLカードの不備、相手局の問題(ARRLは違法局、オーバーパワー、運用地の虚偽申告、ログの偽造など不適切な運用などを行っている局の情報も収集しており、それらに該当する局との交信は、無効(クレジットされない)とされることがあります。)

    • フィールドチェックを受けるには、申請書、レコードシート、QSLカードをフィールドチェッカーへ提出します。提出する方法はフィールドチェッカーの指示に従いますが、郵送か対面です。チェッカーがQSLカードをチェック後、申請書にフィールドチェッカーが署名し、QSLカードは返却されます。申請書およびレコードシートは、フィールドチェッカーからARRLに送付する決まりですので、フィールドチェッカーがそのまま預かりますので、必要であれば予めコピーを取っておきましょう。

    • 日本でのフィールドチェックは、通年実施では、JARL本部への送付(手数料101QSOまで1000円+QSLカードの往復送料は実費)となり、臨時にハムフェアなどのイベント会場でもチェッカーが出張チェックを行っています。

    • 国際郵便でARRL本部までQSLカードを送付するのは紛失時のダメージが大きいのと、往復送料もかなりかかりますので、日本国内からは基本的にJARLのフィールドチェックを受けて申請するのが一般的です。


  • DXCC申請(Application)の種類

    • ペーパーQSLカードの申請

      • ペーパーQSLカードは、以下のいずれかの方法で申請すると、ARRLのDXCC Recordシステムに登録されます。

      • Traditional (Paper Cards) DXCC Application

        • 昔からある、いわゆる紙での申請です。最も料金が高く、かつ、ARRL内での処理も遅い申請方法です。フィールドチェックを受けていてもレコードシートをARRL事務員が手作業でDXCC Recordシステムに入力するので、登録まで概ね2週間程度かかります。

        • 申請書(Application Form)及び、レコードシート(Record Sheet)に手書きで記入して作成します。申請書およびレコードシート、QSLカードをARRLかフィールドチェッカーに提出する方法です。

        • 申請料は、101QSOまで$25、以降$0.15/1QSOです。

      • Online DXCC Application

        • 紙での申請を改良して、若干オンライン化したものです。

        • 申請書(Application Form)及び、レコードシート(Record Sheet)をオンラインシステムに入力して、ARRLのシステムに事前登録し、システムから出力される申請書およびレコードシート、QSLカードをARRLかフィールドチェッカーに提出する方法です。

        • 申請料は、101QSOまで$15、以降は$0.08/1QSOです。

        • レコードシートが既にARRLのシステムに登録されているため、フィールドチェックを受けていれば、ARRL内では承認作業だけすれば良く、ARRL到着後最短即日で処理されるという迅速さがメリットです。

    • ARRLのログシステムを経由した申請(Logbook of the world、通称Lotw)

      • 互いにARRLのLotwに登録し、ログを登録している必要がありますが、登録後定期的にログ送信さえしていれば、Lotwシステムで自動的にログを照合し、互いのログが一致すると自動的にQSLレコードが作成され、ARRLではQSLカードを得たものと同等として扱われます。

      • エンティティ集計なども自動で行われます。QSLカードの交換や集計、送付などの作業が必要ありません。

      • 申請料は、基本料金$10と、$0.12/1QSOです。Lotwの場合、101QSOまでのまとめ料金設定がなく、1QSOから個別計算されます。。申請料は、Online DXCCより若干高いですが、フィールドチェッカーへの手数料や、QSLカードを相手局と交換し、フィールドチェッカーへ送付、返送してもらう費用なども考えるとトータルコストとしては最安です。

      • グラフィカルなカードを表示できるe-QSLとは異なり、QSLレコードデータ(一致したログ内容)が作成されるだけで、グラフィカルなものはありませんので、かなり味気はありません。

      • ペーパーQSLの登録に用いられるDXCC Recordとは別のシステムですので、Lotw側からDXCC Recordへのリンク申請(初回のみ)が必要です。

 

  • DXCC申請の実際

    • かなりのDX局がLotwを利用していますので、8〜9割方はLotwでのQSLレコードを用いて申請することができます。

    • しかし、Lotwを利用していないDX局も存在しますので、申請の実態としてはペーパーQSLカードの申請とLotwでの申請を併せて行うことになります。

    • 私の場合は、各エンティティ1枚はペーパーQSLを持つようにしていますが、折角交信してもLotwでcfmされるとばかり思い込んでいると、貴重なエンティティを失ってしまうこともあるかと思いますので、あまりペーパーQSLを持たない方は、LotwのシステムからコールサインでLotw登録局であるかを確認すると良いです。

 

  • ペーパーQSLとLotwを併用した初回(100エンティティ)のDXCC申請方法

    • 【Lotw登録】 Lotwシステムに登録して、ログを送信する。

      • Lotwの登録と通常利用は無料で、100エンティティ以下でもできますので、DXを始めたらすぐに登録して利用すると少しずづ増えていくエンティティを楽しむこともできます。

      • ログはT-QSLというARRLのアプリケーションを利用してPCから送信します。

      • 登録には、無線局免許状及び無線従事者免許のコピーをARRLに提出して、正規局であることを証明する必要がありますので、若干時間がかかります。DXを始めたらまずは早めに登録しましょう。

    • 【Lotw QSLチェック】AwardsのAccount Statusを確認して、cfmされている(New QSLs)エンティティをチェックする。ログが多い場合やARRLのシステムが混雑していると時間がかかることがあるので、cfmがゼロの場合は最大24時間程度待つ。

      • この時点で100エンティティを超えていたら、とりあえず【Lotw申請】の項に飛んで、そのままLotwからDXCCの申請ができます。不足している場合、新たなQSOを行うか、下記のOnline DXCCも併用して100エンティティを満たす必要があります。

    • 【QSOとの突き合わせ】 交信しているはずなのにLotwでcfmされていないエンティティは、Lotw未対応局なので、QSLカードを探し出す又はダイレクトやClublogのOQRSなどを利用して交換する。または、Lotwに対応している別のDX局と交信する。

    • 【ペーパーQSLが存在する場合】 ペーパーQSL分をARRLに登録するため、Online DXCCに登録し、申請書とレコードシートを作成し、印刷する。

      • 申請書は「I am applying for an endorsement.」(追加の申請)と、「This application will be checked by a field checker.」(フィールドチェッカーに申請します)にチェックを入れます。Online DXCCのみで100エンティティを超えていない場合はDXCCは申請できませんので、「I am applying for a new award.」(新しくアワードを申請します)にはチェックを入れないでください。

    • 【フィールドチェック】 フィールドチェッカーに申請書、レコードシート、QSLカード(Online DXCCに登録したもののみ)を提出する。

      • QSLカードのみ、フィールドチェッカーから返送されてきます。

    • 【Online DXCCの処理待ち】 時々、Online DXCCの申請状況をチェックし、ARRLでの受領日に日付が入るまで待つ。フィールドチェック完了から約1か月程度必要。

    • 【DXCC Recordとのリンク】 Online DXCCに受領日が入ったら、LotwシステムからLink requestを送信します。Online DXCCで申請されたQSLは、Lotwとは別の従来システム(DXCC Record)に登録されていますので、リンクを申請しないと表示されません。数日するとDXCC RecordとLotwがリンクされ、Online DXCCで申請した分が「Credits Awarded」(クレジット済み)に表示されます。このリンク申請は初回のみ行えば、今後の申請ではリンク済みですので自動的にLotwと連携されるため、不要です。

    • 【Lotw申請】 LotwからApplication(申請)します。100エンティティを超えていれば、証明書(DXCC会員証)を発行するかなどを順に確認しながら申請します。

    • 申請が受付されると、「QSLs in Process」に申請した分のエンティティ数が入ります。

    • 申請に問題がなければ、1〜2営業日程度で、Lotwシステムでの「Application History」のStatusが「Finished」となり、「Account Status では、「Credits Awarded」がLotw+DXCC Record(Online DXCC)の合計数となります。

    • ARRLのDXCCページにある、「Standings」(成績表)に、数日で自分のコールサインが掲載され、DXCCのメンバー入りが公開となります。

    • DXCC会員証が届くのを待ちましょう。通常、1か月程度で到着します。


 
 

 

 

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