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中国アマチュア無線ライセンス取得実録

2012-12-29 作    成
 第0回改訂

  向学の為、中華人民共和国(中国)でのアマチュア無線ライセンスの申請をしました。中国のアマチュア無線ライセンスは、日本人でも取得可能で はありますが、色々諸制限があります。他の方の参考ともなるように、具体的な申請方法を忘備録として公開させて頂きますが、制度が変わる可能性もあります。 このページの情報はあくまで申請日(2012年3月)時点での情報となります。

 念のため申し上げておきますが、この情報は無保証ですので、最終的にはご自身できちんと裏付けを取って下さい。

 

0.基本的な事項

  ・中国においては、政府が直接許可を出す方式ではなく、中国のアマチュア無線連盟である「Chinese Radio Sports Association」が、
   中国政府から許可を権限を委任されておりますので、CRSAから交付されます。

  ・申請は本人がCRSAに対して窓口又は郵送にて申請しますが、今回は郵送にて申請しました。

  ・コールサインは、(自分のコールサイン)/(ホスト局のコールサイン)となります。中国においては、BY又はBTのコールサインを持つ
   クラブ局でのゲスト運用しか許されません。

  ・有効期間は、2年です。

  ・上述していますが、無線機の持ちこみはできず、また、BY又はBTのコールサインを持つクラブ局で局員の立ち合いを受けたうえでの
   運用のみ許されており、中国内であっても他のアマチュア無線局ではゲストとしてでも運用することはできません。また、許可証が
   あれば運用させてもらえるという訳ではなく、あとはクラブ局の方の承諾が必要とのことです。もちろん、許可証がなければ承諾を
   もらうことは絶対できませんが。

  ・日本の級に応じて中国における級が指定されます。あくまで条件付きの特別な従事者免許のみの交付です。

  ・相互運用協定を中国とは締結しておりませんので、ご厚意による許可であることを念頭に、無理な要求などはしないように、
   アマチュア無線家として節度ある対応をして下さい。一人が訳の分からないことをして迷惑をかけると、日本人全体に
   今後の許可が出なくなるなどの弊害が生じます。なお、参考までに、中国人が日本において運用することはできません。


1.許可を受けることができる人

  ・日本の無線従事者免許証(アマチュア無線技士及びアマチュア無線局を操作できるプロ資格を含む)を有すること。

  ・日本の無線局免許状(アマチュア無線のコールサイン)を有すること。(中国での交信の場合に送信を義務付けられています)

  ・渡航予定日で入国できる残有効期限のある旅券(パスポート)を取得済みでコピーを提出できること。

  ・無線従事者免許証の英文証明のコピーを提出できること。

  ・申請料金を支払うことができること。


2.取得方法

  大まかな流れとしては、
  1.申請書に必要事項を記入(申請書は、英語で記載すること)
  2.申請書類一式を提出する
  3.許可証を受け取る

 

  2−1.申請書

     ・公式な申請書はないようで、必要事項が明記されていれば書式は問わないようなので、
      自作しました。よかったら使って下さい。→私が実際に提出した書類のサンプル word形式

     ・申請書への添付書類 (いずれもコピーで可)
      パスポートの身分事項欄 無線従事者免許証のコピーと英文証明 無線局免許状のコピーと英文証明
      顔写真(3.5cm×2.8cm、許可証に貼付けされます) 申請料$5(同封で可)
      返送用封筒や返送用切手の同封は不要です。

     ・申請書は、さくっと名前や住所等基本的な個人情報と、運用予定日、運用予定地、リクエストを記載するのみと、
      至ってシンプルです。

     ・ライセンスは、国際郵便で申請書を送ると、国際郵便で日本の住所に送ってくれます。

     ・申請料は、申請基本料$5のみ。
     

  2−2.申請書類を提出する(2012.3.21に郵送で送りました)

     ・申請書、と添付書類、申請料を同封。
      (ライセンス返送のための郵送料の同封は不要です)
      申請料はUS$現金のみです、小切手などは受け付けられません。現金は外から見えないように封入しないと、
      盗まれる可能性がありますから用心して下さい。念のため記録付にするといいでしょう。

     ・2012.03現在のCRSAの住所です。
      Chinese Radio Sports Association
       P.O.Box 6106, Beijing, 100061, P.R.China

      ・中国への国際郵便への現金同封は基本的に禁止ですが、少額なので同封しました。自己責任で。
      もし現金を同封される場合に、現金が入っていることは郵便局員には告げない方がよいでしょう。


3.許可証を受け取る (発給日は2012.04.15、許可証がポストに届いたのは2012.06)

      ・追跡番号ではちゃんと届いているのに、許可証がなかなか送られて来ないので、握りつぶされたかと思ってあきらめていましたが、
       正確な日にちは忘れましたが6月にひょこっと届きました。

      ・エクスパック500位の厚手の大きな封筒(向こうの年賀封筒の残りみたいでした)にA6サイズの許可証が1枚入っていました。

      ・許可証の日にちからして交付はそれほど遅くないようなので、きっと発送を失念していのか、申請書に8月訪中予定と書いたので、
       それに合うように送ってくれたのか、真実は分かりませんが、約3か月かかりましたので、余裕をもって申請されることを
       おすすめします。

裏面の参考訳

1.この証明書は、The State Radio Regulatory Commission of P.R.Chinaより委任を受け、Chinese Radio Sports Associationが発行するもので、所持者は、中国の3級オペレータとして、全てのBY&BTのアマチュア無線局での運用を求めるのに有効である。

2.項目1の条件で運用するときのコールサインは、”/”で区切った、所持者の自国でのコールサイン/運用している無線局のコールサインとすること(例:WA1AA/BY1PK)。ただし、当該無線局の責任者からの許可があれば、当該無線局のコールサインのみでも良い(例:BY1PK)。

3.この証明書の発行者から特別な許可書なければ、所持者は、項目1,2に記載されている条件以外での中国でのいかなるアマチュア無線送信も、違法である。

4.所持者は、運用中は中国の無線通信規則をすべて尊重し、厳守すべきである。

 

de JQ2MPJ 湯浅 徹

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