許可証取得実録
2012-03-19 作 成
2012-03-24 第1回改訂
このページの実録は、JARLの古い書式で申請してしまったけど新制度で免許されているため、旧方式と新方式が混在しています。
最新の情報は、KARLのページを参照してください。(新方式の追記は緑字で記載しています)
古い書式は今後は受付されない恐れがありますから、KARLのサイトより新書式をダウンロードして下さい。
KARL → http://foreigner.karl.or.kr/index.php?mid=how_to_operate
(新書式 → http://foreigner.karl.or.kr/index.php?mid=form)
今後韓国の許可を得ようとする方や、5年後の更新時のための覚え書きとして、自分なりにまとめてみました。
念のため申し上げておきますが、この情報は無保証ですので、最終的にはご自身できちんと裏付けを取って下さい。
0.基本的な事項
・韓国のアマチュア無線を所管する官庁は、「電波管理所」です。日本の総合通信局と同じく、各地方に数か所あり、申請書の
運用場所として記載した住所を管轄する電波管理所から許可証が発行されます。
・申請はKARL(韓国のアマチュア無線団体)を通して行います。許可証は韓国政府機関である電波管理所から発行されますが、
外国人が直接電波管理所に申請してもいいという情報はありませんから、KARLへ申請を提出するようにして下さい。
(もし直接申請できたとしても、手数料の納め方とか、あと、許可証は取りに行くとか新しい制限が出てきそうですから、
きちっとルーチンが確立されているKARL経由が無難でしょう。)
・HL(エリア番号)のプレフィックスのコールサインが与えられます。(HL5/JQ2MPJ)エリア番号は、上に同じく申請書の運用場所を
基準に考えますので、絶対に1がいいとかの場合は、運用場所を1エリアにすればいいかと思います。
(新申請書では、「HL#/ホームコールサイン」か「韓国のコールサイン」のどちらかを希望することができます。
なお、既に「HL#/コールサイン」を保有している局が韓国のコールサインを希望する場合は、新規申請となります。)
・有効期間は、5年ですが、韓国の許可証は12月31日を満了日とするようなので、新規許可の際は5年を超えない範囲となりますので、
4年〜5年となります。
・工事設計として、無線機の型番や製造番号が必要です。電波の形式などは記載欄がないので書かなくてもいいのですが、書かないと
その機種で一般的に発射できる電波しか許可されませんから、例えばFM機でパケット通信をやりたい時などはその旨をHL1FBさんに
予め相談して、申請するとよいでしょう。(考慮してもらえるかは不明ですが、私の日本の免許状はパケットOKなんですが、韓国では
F3E(音声)しか許可されませんでした)
(新申請書では、モードとアンテナを記載する欄が追加されましたので、ここにSSTV/CWや希望するアンテナを書けばいいと思います)
・予め日本にいるうちに、許可を受けてから無線機と許可状(日本のも必要)を持参して入国となります。今まであった入国時の無線機の
落成検査はなくなりましたが、入国審査の時には普通の人は持ってない電波を発射できる無線機を持ち込む訳ですから、許可証の
提示や簡単な質問はあると思っておいてください(ここは入国審査官の裁量です)申請書には直近の入国予定日と出国予定日を
記載する必要があります。この各予定日は許可証の有効期間に影響せず、例え、3日の滞在であっても、5年の免許が付与されます。
(以前は、予備免許を受けて、入国してから無線機の検査があり、問題なければ1年間有効の本許可証発行という形でしたが、
緩和されました)
1.許可を受けることができる人
・韓国に入国し、アマチュア無線を運用する予定があること。
・日本の無線従事者免許証(アマチュア無線技士及びアマチュア無線局を操作できるプロ資格を含む)を有すること。
・現に、アマチュア無線局を日本において、開設していること。
・旅券(パスポート)を取得済みでコピーを提出できること。
・無線従事者免許証及び無線局免許状のコピーを提出できること。
・申請料金を支払うことができること。
2.取得方法
大まかな流れとしては、
1.申請書に必要事項を記入(申請書は、英語又は韓国語で記載すること)
2.申請書類一式を電子メール又は郵送で送る
3.申請料金を支払う
4.許可証を受け取る
JARLより、説明書と申請書類が公表されていますので、よく読んで下さい。
更新日現在、JARLの申請書は古いので使用しないでください。
韓国での運用申請手続きについての説明書(pdf)
韓国でのアマチュア無線運用許可申請書(doc)
韓国でのアマチュア無線運用許可延伸/変更申請書」(doc)
2−1.申請書
・申請書への添付書類 無線従事者免許証(コピー)、無線局免許状(コピー)、パスポート(身分事項のページのコピー)
・免許証及び免許状の英文証明は必要ありません。日本語のものをそのままコピーして送ってOKです。
・申請書へ運用場所の住所は滞在するホテルでもよい(運用場所のe-mailは、このアドレスにも許可に関する連絡が入るので、
韓国内でも受信できる自分の携帯電話アドレスを書くことをお勧めします)運用場所として書いた住所が、許可証に
「送信所」として記載されます。
・許可証は、航空郵便・メール添付・FAX送信などが選べます。入国まで余裕がないときなどは、メール添付やFAXでも仕方ないと
思いますが、言葉の通じにくい他国であらぬ疑いをかけられない為にも、ちゃんと航空郵便で原本を送ってもらう方がよいでしょう。
FAXやメールの印刷では、偽造に思われてしまったりして真正確認などに余計な時間をかけなければならなくなることも
考えられます。メール添付やFAXを選んだ時は、原本は届きません。たぶんKARLに保管されているのだと思います。
2−2.申請書類を送る(電子メールか郵送で送ります)
・電子メール (私は2012.02.20に送りました)
・申請書はwordにべた打ちしたものかPDF、JPGに変換して送る。
・各コピーは、JPG又はPDFにして送る。(容量が大きすぎるのも迷惑ですが、それ以上に縮小しすぎて読めないものは全く意味が
ありません。日本語の文書を日本人がかろうじて読めるぐらいに縮小したものは、お相手さんには読めないと思って下さい)
・申請書の送信先は、今日現在はYong Surk Lee <yonglee@yonsei.ac.kr>です。メールを送る時は、件名の頭に、「To
HL1FB」を
つけるのを忘れずに。つけないと迷惑メールと間違えられて消されることがあるようです。
・この宛先は、KARL(韓国のアマチュア無線連盟)の役員かつ大学の教授さんで、日本からの申請を一手に引き受けて
頂いている方なので、個人情報を送っても問題ありません。アドレス間違いによる誤送には注意して下さい。
・本文に簡単な挨拶を記載し、申請書とコピーのファイルは添付ファイルとして下さい。
2−3.受領確認メールが届く (私の場合は約6時間後に届きました)
・問題なく申請書が届き、Yong Surk Leeさんが見たら、「届きましたよ(もちろん英語)」という返事があります。私の場合は
半日ぐらいでお返事が届きましたが、ご厚意で引き受けて頂いていることですから、あまり催促はしないようにしてください。
2−4.申請料金を支払う ($45、更新は$18)
・電子メールで送信した場合は、受領確認メールが来たら、申請料金を支払って下さい。支払先はpaypalか銀行振込ですが、
支払先が変わるといけないので、JARLのサイトかYong Surk Leeさんによく確認してください。今日現在は、
HL0HQ@hanmail.netです。
・paypalで支払う場合は、申請書の送り先と支払先は別のアドレスになりますが、大丈夫です。
2−5.郵便の場合
・2−1の申請書を準備して、JARLの説明書に記載されている送り先(韓国内)にAIR MAILで送って下さい。
・郵便の場合は、2−3の受領確認メールはないと思います。(未確認)
・郵送の場合は、支払いは予め銀行振込かpaypalで送金し、どちらに送ったかを記載したものを一緒に同封して
おくのが望ましいでしょう。決して現金を一緒に同封しないようにして下さい。AIR MAILに現金を入れると違反なのはもちろん
まずどこかで盗まれると思って下さい。
3.許可証を受け取る (発給日は2012.02.27、私が許可証を受け取ったのは2012.03.02)
・公式には1か月ほどで許可証が発行されるとなっていますが、実際は最短で10日〜3週間ほどで発行されるようです。
・私の場合、あらぬ疑いをかけられないように原本を送ってくださいと要求しましたが、原本をスキャナしたものが届きました。
今、原本を送ってくださいと申告中です。(2012.03.17無事届きました)
・メールは、申請書をPDFに変換したものがHL0HQ@hanmail.netから届きます。
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