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Super Antenna MP1

2018-07-28 作    成
  第*回改訂

Super Antenna MP1を、2018年7月に入手し、そのデータをこちらで公開しています。

メーカーサイトは、 http://newsuperantenna.com/Super-Antenna-MP1/

仕様 500W(SSB) 300W(CW/Digital) HF/7MHz-30MHz VU/50-430MHz 3.5MHz-3.8MHz(オプションMC80コイル使用)

特徴 分解すると各パーツが20cm程度×5個とかなりコンパクトになるので、移動運用時の携帯に最適。
    この小ささで7-430MHzまでカバーできる。オプションコイルも更に持参すると、3.5MHzもOK。    

周波数調整 コイル部が伸縮式になっており、これを上下させることにより調整を行う。
        最短時、ハイバンド(28MHz)付近、最長時ローバンド(7MHz)付近となる。
        HFは先端エレメント(ロットアンテナ)を全て伸ばした状態が基本だが、微調整をロットアンテナ側で行うことも可能。
        3.5MHzオプション(MC80)コイル接続時は、伸縮コイルと直列に接続し同時使用する。
        50MHzは、コイル最短、ロットアンテナの伸縮で調整。
        430MHzは、コイル最短、ロットアンテナ最短
        144MHzは、コイル最短、ロットアンテナ少し伸ばす

私的感想(仮): 10MHzのSWRが下がらず、高すぎる。
       かなり良好なアースがないと、ローバンドが使い物にならない。
       ローバンドの共振範囲がタイトかつコイル1巻の変化が結構大きいので、ローバンドではアナライザは必須。
       ハイバンド(18M以上)は、そこそこ使えそう。
       移動運用ですばやく運用するには、ATASの方が楽。ATASは運搬が課題。
       このアンテナはとにかくアースが課題。
       ATASが対応していない3.5MHz専用になりそう…


試験データ 1 ボディアースによるモービル運用を想定

 設置条件:自動車ボディ(天井)、マグネット基台、マグネットアースMAT-50 1枚、2018-07-28、天候 晴

 考察:
 アース容量不足か、ローバンドでSWRが下がらない。付属のカウンターポイズをボディに展開して併用してみたがあまり変化なし。
 とりあえず性能試験として同調している18MHz/50Wで数局とQSOを行ったが、使用中のSWR上昇もなく安定して使用可能。DXは、当日は3000km程度の範囲で到達。
 コイル引出量は、メーカーの推奨値とそこまで大差はないが、コイル1巻分(数mm)の上下で結構周波数が変化するので、良好な調整をするにはアナライザを使用してミリ単位での調整が必要と感じた。
 ハイバンドは、自宅のCP5-HSと比べて共振範囲がとても広く、5倍ほどあるので、若干アバウトな調整でも問題なさそう。

周波数 コイル引出量 SWR SWR1.5内上限 SWR1.5内下限 共振範囲
3531kHz 15cm 2.47      
7041kHz 16cm 4.14      
10136kHz 8.5cm 3.11
14074kHz 4.9cm 1.86      
18100kHz 3.3cm 1.19 17750 18300 550kHz
21074kHz 2.7cm 1.22 20324 21424 1100kHz
24915kHz 2.0cm 1.23 24015 25265 1260kHz
28074kHz 1.3cm 1.20 27624 28924 1300kHz

  


試験データ 2 車体ボディとトタン屋根の違いによるアースの変化

 設置条件:トタン屋根(1階屋根)、マグネット基台、マグネットアースMAT-50 1枚、2018-07-29、天候 晴

 考察:
 データ1(ボディアース)と同一構成で設置場所トタン屋根と異なるだけ。車のボディよりかなり面積の広いトタン屋根上、いつもATASを設置する場所とした。既に共振しているハイバンドではあまり変化ないが、18Mを除いて共振範囲が狭まっている。ローバンドは3.5と7Mで顕著に改善、実用使用可能な程度に下がった。10と14Mはあまり変化なし。

周波数 コイル引出量 SWR SWR1.5内上限 SWR1.5内下限 共振範囲
3531kHz 15cm 1.50 3531 3531 0kHz
7041kHz 16cm 1.62      
10136kHz 8.6cm 2.76
14074kHz 5.1cm 2.06      
18100kHz 3.4cm 1.06 17800 18590 790kHz
21074kHz 2.8cm 1.15 20694 21594 900kHz
24915kHz 2.1cm 1.30 24515 25295 780kHz
28074kHz 1.7cm 1.19 27374 28814 1440kHz

 


試験データ 3 自宅での半固定運用を想定

 設置条件:トタン屋根(1階屋根)、純正基台(アースはそのまま導通)、2018-07-29、天候 晴

 考察:
 データ2同一設置場所で、純正基台(アルミ製)をトタン屋根にCクランプで直接取り付けただけ。アースは基台経由を狙い、他には特別何もやってない。ハイバンドはあまり変化はない。ローバンドは3.5Mと14Mはかなり良く改善。7Mは悪化、10Mは今までで一番良い結果ではあるが、まだ高く実用に耐えない。
 データ1,2,3から予想される結論は、アース不足と思われる。3.5-14Mを安定させる方法を見つけ出せれば、かなり使い勝手がよくなる。

周波数 コイル引出量 SWR SWR1.5内上限 SWR1.5内下限 共振範囲
3531kHz 14cm 1.31 3511 3536 25kHz
7041kHz 16cm 1.96      
10136kHz 8.4cm 2.20
14074kHz 5.0cm 1.24 13914 14239 325kHz
18100kHz 3.4cm 1.17 17820 18430 610kHz
21074kHz 2.7cm 1.09 20594 21504 910kHz
24915kHz 2.1cm 1.20 24505 25895 1390kHz
28074kHz 1.8cm 1.20 27354 29074 1720kHz

 


試験データ 4 ボディアースによるモービル運用(アース強化)

 設置条件:自動車ボディ(天井)、マグネット基台、マグネットアースMAT-50 2枚、2018-07-29、天候 晴

 考察:
 データ1からMAT50を1枚→2枚に変更。1〜3のデータでアース不足と思われるため。
 しかし、結果は3.5Mが実用範囲に収まったのみで、他バンドは下がったものの実用範囲外。
 ハイバンドは、ほとんど変化ないため省略

周波数 コイル引出量 SWR SWR1.5内上限 SWR1.5内下限 共振範囲
3531kHz 14cm 1.78      
7041kHz 16cm 2.69      
10136kHz 8.5cm 2.98
14074kHz 5.0cm 1.98      
18100kHz (以下略)        
21074kHz          
24915kHz          
28074kHz          

 

 

 

 

 

 

 

 

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