YUASA.ORG トップページへ戻る

Welcome to JQ2MPJ Website

 

 ■ JQ2MPJ(本局)
  ▼ 戻る


  ▼ 記録情報など
   ▽ U.S. FCCライセンス
    ◇ 資格制度
    ◇ 法令
    ◇ ライセンスの管理
    ◇ バンドプラン
    ◇ 試験制度
    ◇ 勉強方法
    ◇ 受験記
    ◇ 関係リンク集
    ◇ 相互運用協定等
    ◇ コールサイン
    ◇ 局開設の実務
    ◇ 実運用
    ◇ ボランティア試験員 (VE)

  

 ■ 沿革

 

 ■ リンク及び著作権について

 

 ■ 免責規定

 

 


  U.S. FCCライセンス 

 2022-12-26 作成
2023-02-01 5訂



受験記

要点まとめ (CBT)
私は、オンライン(CBT) しか体験していない
1.オンライン特有の操作(zoomやブラウザ)で戸惑わないように予行練習する。
2.ブラウザの文字拡大機能をチェック。
3.推奨のChromeの他にFireFox等別のブラウザも準備しておく。
4.Windows Updateなどが動かないように、予めUpdateをしておくか一時停止しておく。
5.画面共有されるので、できる限りデスクトップ画面はきれいにしておく(専用の別ユーザーが確実)
6.WEBカメラは試験員の指示する場所を映せるよう、動かせるタイプのものを使用
7.合格後に画面にサインパネルが現れるので、ペンタブを持ってるなら準備しておくとサインがきれいに 書ける!(笑)。なくてもマウスでも書けます。



  • オンラインCBT試験の準備チェックリスト
    • 試験室の準備
      • NG物品の処置
         不正行為の原因となりうるものです。
         NG物品のない部屋、NG物品の移動、布等をかけて見えない状態にします。
        • アマチュア無線に関係する物全て
        • 辞書、参考書、ノートの類
        • 受験用PC以外の情報を表示できる電子機器
          (他のPC、タブレット端末、スマホ、スマートウォッチ、テレビ、モニターなど)
        • 上記とWEBカメラで見分けがつかない物品(怪しい物)
      • NG物品以外のものは、部屋にあっても構いません。
      • 試験室は、インターネットに安定的に接続できれば、どこでも良い です。浴室、便所もOK。
      • 姿勢も、指定はありません。私は地べた着座にちゃぶ台にしまし た。
      • エアコン等は予めつけておき、試験中にあまり大きな音(風)が出 ないようにしておきます。
      • 見せたくない物も、NG物品と同様に処置します。
    • PCの準備
      • 一応タブレット等でも受験はできますが、zoomとの兼ね合いや 操作のしやすさなどを考慮すると、PCがお勧めです。
      • Windows Updateは前日までに済ませておくか、一時停止しておきます。
      • 受験部屋のインターネット接続(wi-fiの場合は電波の安定性 など)も入念にチェックします。
        予定している位置にPCをおいて、youtubeをしばらく視聴して途切れなければまず問題ないで しょう。
      • PCとWEBカメラを設置し、カメラ映像をチェックします。
        • 逆光等により受験者の顔や部屋がよく見えないとNGです の で、PCの位置やカーテンなどを適切にします。
    • 書類の準備
      • VEチームの指定する方法で書類を準備しておきます。
        • パスポート
        • FRN及び連絡先住所のメモ
        • ライセンス又はCSCE
        • 受験料支払用クレジットカード
    • 自分の準備(笑)
      • しっかり勉強し、体調を整え、トイレにいっておきます。
      • WEBカメラで映っても恥ずかしくない程度に身だしなみを整えま す。

  • テクニシャン・ジェネラル受験 (2022年12月25日 13:00〜 VE神戸チーム)
    • 試験結果は、テクニシャン、ジェネラル共に満点で合格でした。
      FCC CSCE
      苦手な問題はほぼ出題されませんでした。誤答率が高く(選択肢や問題文が似ている、ひっかけ)苦手な問 題は、全体で2問程度でしたが、これも徹底的なやり込みの成果で正答できたようです。
    • 受験記
      • 指定のzoomルームに接続し、受験者は2名で した。一旦全員が顔合わせ、試験説明や支払手続を行い、その後はブレイクアウト(個別 ルーム)に移動して本人及び部屋確認を行いました。
        細かな
        トラブルがあった関係でここまでで30 分ほどかかりました。
      • トラブル
        • 当日は、次のようなトラブルがありました。試験前の緊張もあるな かでのトラブルは正直つらいものがありますが、冷静にVEの方に目の前で起きているこ とを報告して指示を受ければよいです。
        • 試験サイト (ExamTool)に、推奨ブラウザであるGoogle Chromeで接続ができない。私はインストールしてあったFirefoxで正常に接続できました。VEの方もこんな不具合は初めてとおっしゃっていまし たが、こんなこともあるので、他のブラウザも事前に入れておいた 方がいいでしょう。
        • zoomの画 面共有ができない、VEの方もリモート試験にまだ慣れていらっ しゃらないようで、こちらで指示通り画面共有をクリックしても 「ホストにより無効にされています」との表示でした。ホスト(向 こう)側の設定の問題なので、こちらでは何をすることもなくその 後共有できました。
        • 試験サイトに ログインできない。「セッションが有効ではありません」のような 趣旨の英文が表示され、ログインできませんでしたが、画面共有し ているので、こちらの操作や入力には間違いはなく、ほどなくVE の方が試験セッションを開始していなかったのが原因と分かりまし た。
      • 試験開始
        • 画面共有の録 画は、CBT試験サイトへのログイン後から開始されました。
        • こちらからロ グイン後、VEの方々のログイン待ちがありますので暫時待機時間 があります。
        • 試験 は、テクニシャン、ジェネラル両方で20分ほどでした。
        • 問題 文の文字 がかなり小さくてかなり見にくく、拡大機能は普段使わないのでどこにあるのか分からなかったのであまり手間取っ てもと 思って小さいまま強行したので、次回のExtraまでに拡大機能をチェックしておく必要がありますね。
        • 問題 文はHamStudyのボックス表示ではなく、どちらか といえばqrz.comの横長表示の方が近い感じです。 黄色を基調とした表示でした。繰り返しますが、文字はか なり小さいです。(今度のエクストラではスクリーン ショットをとっておきます)
        • 問題 移動は、HamStudyと同じ、スクロール式でした。
        • 最後 の問題まで進むと一番最後に「GRADE EXAM(採点ボタン)」 があります。
        • 制限 時間はない(常識範囲内で)ので、各々回答が終了したら 「GRADE EXAM」を自分で押します。
          スクロール式なので一応戻って見直しとかできますが、一 通り解答していきなり採点ボタンを押したのでご覧になっ ていたVEの方が 少々驚かれたようでしたが、まぁ一問ごとに全集中していますので、見直しても解答は変わらないので…
        • 試験 結果は、VEの方のチェックを経るようで、少々間をおい て画面上に点数が表示されます。
        • 更に 次のエレメントに進むか試験を終了するかのボタンが表示 されますので、VEの方にどちらにするかを伝えた後、ボ タンを押します。なお、次のエレメントに進む前に暫時休 憩を挟んでもよいそうですが、次を受けても15分かから ないと思ったのでそのまま続けて受験しました。
      • 試験終了
        • 希望 するエレメントまで合格し、「試験終了ボタン」を押し、 CSCEのプレビューで合格した種別などを再確認し、 CSCEに問題がなければ署名ということで、マウスで所 定のサインパネル内にサインを書 きましたが、マウスサインの出来 はお察しのとおりです。
        • その 後はメインルームに戻り、最終説明を受けたのち、 zoomを退出して試験終了しました。全員の終了を待つ ことなく、終了者から各々退出でした。
          • 7〜10日ほどでライ センスが登録されて、試験サイトから通知 メールが くる と思うので待っていてくださいとのことでした。(メールが来なかったらFCC ULSでサーチしてみてくださいとのこと)
          • 次の試験日程の紹介
      • 退出してから20分ほどでVEの方のサ インが入った正式なCSCEがメールで届 きました。
    • 勉強期間は、平日1時間半/日と、土日は各半日以上、集中的に徹底的 なやりこ みで、3週間で無資格からGeneral(日本の2アマ相当)に進級できました。全問クエスチョンプールからの 既出で、いわゆる過去問試験なので、英語が母国語のアメリカ国民であれば日本の3、4アマと同様丸暗記 が通用 し、それほど難しいものではないと思いますので、アメリカのアマチュア資格は「取ってもらう資格」なんだと感じ ました。
      ただ、日本人が受けるにはやはり英語がかなりの壁だと感じました。
    • 申請の経過
      • 12月25日 試験合格 (US現地時間 24日(土))
      • 12月28日 06:01 FCCから手数料納入の通知メール  (US現地時間27日(火) 16:01)
        • ※アメリカでは、クリスマスは祝日とされていて、今年の25 日は日曜日でしたので、翌26日(月)が、振替祝日とされて、ARRLは休業でした。
      • 12月28日 06:10 FCC COREシステムで手数料支払
      • 12月29日 01:01 FCCシステムから、ライセンス発行 のメール通知到着 (US現地時間28日(水)13:01)
        • FCCの通知より15分ぐらい前に、試験サイトからライセン ス発行のメール通知もありました。
      • アメリカでは、クリスマス休暇の兼ね合いもあるので、年始の発行 かなと思っていましたが、お役所はやってるみたいですね。合格から5日でライセンスが発行されると は、アメリカのペーパーレス(電子申請)は、お見事なものです。日本の総合通信局では考えられない ぐらいの爆速です。日本の総通では、電子申請で申請をしても、無線局免許審査だけでほぼ1か月かか りますので。
      • ライセンス KN6YAX/GeneralFCC License
                          ULS


  • エクストラ受験 (2023年1月29日 18:00〜 VE神戸チームオンライン試験)
    • 先月末の電撃受験からまるまる1か月間、「打倒エクストラ」を掲げて 年末年始も試験勉強に費やして燃え尽きた結果、満点合格でした。
      下の方の右の笑顔(汗)は何でしょうか?

    • 前回の経験がありますので、それなりに準備は済ませました。
      受験者も私一人 のようでしたので非常にスムーズに進行し、40分ほどで試験を終えました。受験料は為替レートが130円程度の円高に向かっていることもあって、前回より 100円安い2,000円ちょうどでした。
    • 本当にスムーズだったので、特記することがありません。
      書くなら、試験開始時刻が13:30〜だったのが10日ほど前に18:00〜に変更になったことぐらい です。
      今回は気持ち的余裕があったので、要所でスクリーンショットを撮りながら進めていました。
      試験問題も「うわっこれ毎度間違える苦手なやつ…」ってのが今回も出てこなかったのが幸いの満点でし た。

      試験画面はこんな感じです。 hamstudyはカード型なので、長めの選択肢は3〜5行になることもありますが、本試験はこん な感じで、かなり横長になります。長い選択肢でも2行です。横に長い利点は、ひっかけ系の些細な単 語の変化が並んでいるので比較して見やすいのと、「一番長い選択肢」という邪悪な技が使えるように なります(笑)

    • コールサインの変更希望(エクストラのタイプにするか)は、試験終了 後の最終サイン画面に「Change my station call sign systematically?」というスライドスイッチ(下画像参照)がありました。今のジェネラルコールサインはまだ未交信(未使用)ですし、バニ ティまでは今のところ考えていないので、エクストラのシステマチック(自動割り当て)コールサインを頂 くことにしました。現時点で27日時点で私の6エリアではAJ6ZQまで振られていますが、アメリカで もエクストラはあまり一気には増えませんので、AJ6ZRかAJ6ZSあたりが降ってきそうです。

    • サインパネルは、ペンタブを用意していたのでスムーズに書けました。
      CSCEの確認を終えて、サインパネルにサインをしたら、あとはログアウトするだけです。

    • 試験終了から更に15分ほどで、ExtraのCSCEも届きましたの で、この時点で私はアメリカではAmateur Extraとして全バンド全モード1.5kwを扱えるようになりました。(アップグレードの場合はCSCEが手元に来た瞬間から新しいライセンスクラスで 操作できるのもアメリカならではのおおらかさですね)

    • といっても、いきなり渡米はできないですので、とりあえずはいわゆる 「アメリカのリモートシャック」をお借りしてみて、日本とは違った環境(アフリカやヨーロッパがよく取 れるんだろうなぁ)と1.5kwの威力をまずは味わってみたいと思います。
    • 申請の経過(エクストラ)
      • 1月29日(日)試験合格 (US現地時間28日(土))
      • 1月31日(火)5時頃 (US現地時間30日(月)15時頃)  既にARRLより提出された申請はGranted (承認)になっていて、ライセンスクラスがAmateur Extraに書き換わってきたが、コールサインは変わっていない。

        ULSからApplication Form 605のリファレンスコピーを確認したところ、15時01分にFCCが受信し、ほぼ即決で自動承認された模様。コールサインの変更については、該当項目で ある 申請書最終ページの「Is this a request to change your station call sign to the next systematically available call sign?」がN(No)になっているので、間違いなく変更希望がされておらず、ARRLが申請書を間違えたのでしょう…

        VEチームに連絡して訂正をしてもらうという手もありますが、たしか、ULSからもシステマチック コールの変更希望が出せたはずなので確認しようとULSにログインを試みるも、システムの反応が悪 くログインができません。6時30分ごろにログインできるようになったので、ちゃちゃっと変更申請 を出しました。途中、手数料が免除される人ですか?のような選択肢があったのでバニティじゃなくて も手数料要るんかと思いつつ、最後のページで「手数料はありません」の表示でした。システマティッ クコールの変更は手数料不要のようです。
        自分で出し直した申請書は、
        「Is this a request to change your station call sign to the next systematically available call sign?」がY(Yes)になっていました。

        あとは、肌感覚ですが、どうやらULS関係のシステムは営業時間毎時0分に一斉更新するような ので、それを待つのみですが、現地時間で17時近いので今日は処理されないかもしれません。
        備考:ULSシステム自体に障害が発生しているようで、レスポンスが非常に悪い(1 ページ表示するのに3分ほどかかる)
      • 1月31日(火) 19時ごろ (US現地時間31日(火)5時 頃)
        ふとULSをチェックしたら、旧コールがcancelになっていたので、もしかしたらと思って FRNで検索をしてみたら、新しいコールが出ていました。AJ6ZTでした。これでFCCへの手続は終了です。エクストラのコールが30日に2件の発給が あって、思ったより進ん でしまいましたが、ちょうど名前のTを貰えましたのでラッキーという感じ でした。

        あちらは朝5時なので、人手で処理されたとは考えにくく、この申請もバッチ処理による自動承認だと 思います。新規の時にはあったFCCからのライセンス発行のメールが届きませんね?なんでで しょう。変更では送ってこないのでしょうかね。
        あとは、コールは変更になりましたが、お金を支払っていないので、期限は伸びませんでした。(バニ ティへの変更は期限が伸びるみたいです)初回コールと同じ期限で、発効日が1月31日付けになって いました。
        とりあえず、ULSのオフィシャルコピーをダウンロードして、免許状を印刷してサイン(日本の総通 に出す分)と、携帯用ライセンスカードも印刷とサインをしてラミネートし、エクストラ権限を行使す る準備が完了しました。
      • 後は、日本の無線局の無線従事者資格をこのFCCライセンス(第 一級アマチュア無線技士相当)に変更する手続きを行えば、完了です。少し落ち着いたらアメリカのリ モートシャックをレンタルして、1.5kwでも遊んでみたいと思います。


  • まとめ
    • 費用
      • 受験料(12月、テクニシャン、ジェネラル) $15  2,100円
      • ライセンス手数料 $35 4,752円
      • 受験料(1月、エクストラ) $15 2,000円
      • 計 8,852円
      • パスポートは以前から所有していたので計上なし。
        エクストラへのライセンス変更とコールサイン変更は無手数料


  • 試験を終えて
    • 思い立ったが吉日なんて言いますが、2か月前の自分がまさか2か月後 にAmateur Extraになってるなんで夢にも思っていませんでした。
    • 外国の資格試験というものもそう受けられるものでもありませんので、 非常に貴重な経験ができたと思います。
    • ただ、やはり英語で専門用語もかなり出てきますので、丸暗記とはい え、HFの経験(実運用やアンテナ調整)があった方が直感で答えらえる問題も増え、勉強もかなり楽にな るとは思いました。
    • 実際に、エクストラまで進んでみてやはりアメリカのアマチュア資格は 「取ってもらう資格」であると感じました。
      そう感じたのは、
      • 試験問題が不必要に難しくない。(アマチュアに必要以上の規 制を設けず、やりやすくしている。)
      • 試験制度が非常にフレキシブルで、受験しやすい。
      • 免許(コールサイン発給)まで自動的に進んでいき、処理も速 い。
      • FCC(お役所)もかなり迅速。
      • 一歩も外に出ずに完結。
    • 新型コロナウィルスの関係で、アメリカでも従来の対面試験の中断が相 次いだようですが、FCCはアマチュア試験はオンライン実施を解禁(一部プロ資格も)という方向へすぐ に向かい、VEの方々のご尽力で日本でも2022年後半からアメリカ同様にオンライン受験ができるよう になりました。月1回という高頻度で実施して頂けているので、集中力を切らすことなく突き進めました。
    • 合格後のFCCの処理も迅速で、新規発給でも支払いをすぐに行えば2 営業日、アップグレードはタイミングがよければ1営業日、悪くても2営業日で更新です。なんと素早いこ とでしょう。
    • また、外国の電波行政を知ることができたのも(意外とRRな どの関係からか、135kHzの1w制限とかは日本と一緒だなぁとか)今後のDxerとしての活動でも 生きてくると思います。
    • 日本もようやく重い腰を上げて、資格ごとの包括免許(周波数や電力は 全て免許されているものとみなされるので申請がなくなる)資格変更時は要申請、機器の変更は届出必要) や、受験から従事者免許発給までの手続きの一括化、免許申請書をより簡易な様式への変更するという改正 はパブコメまで終わりましたので近々、更に数年後には免許状の電子化(ペーパーレス)まで検討を始めて いるようです。日本もオンライン受験とまでは言いませんが、上級にもCBTを解禁して、時間や場所の制 約をできるだけ少なくしてほしい、総合通信局の処理をもっと自動化や合理化して迅速にやってほしい(東 海の場合1か月+αかかるのが当たり前になっている)と、更に感じるようになりました。




 

 

 

 

de JQ2MPJ 湯浅 徹

Copyright (C) 2022 Toru Yuasa, All Rights Reserved.
本サイトの内容を事前の許可無く、他のメディア(他のサイトやメーリングリスト、雑誌等)に転載することは固くお断りし ます。